あなたにジャストなバイク用グローブの選び方 トータルコーデを大切にお気に入りのグローブを選ぼう!
Nov 25, 2021
2回目は、実際にどんなバイク用グローブを選べばいいのか? そのことについてゆっくりお話ししていきましょう。
多種多様なバイク用品がズラリと並ぶ量販店の棚を目の前にして、さて、アナタはどのグローブを選ぼうかと考えているとします。
「たくさんあって楽しいなあ」「いろんな種類を試してみよう!」と興奮するライダーがいる一方で、「どこから手をつけていいのやら……」「これは参った、ひとまず家で調べてから出直そう」と後ずさりするライダーもけっして少なくないはずです。
そのキモチ、よーく分かります。だってお店の棚には、途方もないほどのバリエーションで、種々のグローブが所狭しと並んでいるのですから。ノーイメージのままひとつのグローブに絞らなくちゃいけないなんて、並大抵の選球眼ではありません。
そこで頼りたくなるのはプロのアドバイスです。ライディンググローブに精通しているメーカーの商品開発スタッフの方に、具体的な“選び方”についてお話を聞きました!
自由なグローブ選びで理想の“イメージ”に近づけよう
まず「シーズン」で選びましょう! と言いたいところですが、意外にも夏用や冬用というシーズンによる区分はあいまいな部分が多いのが実際です。スリーシーズンという表現も、かなりざっくりとしています。
もちろん目安にはなりますので、選びのひとつの基準にはなると思います。ただし「これから暑くなるぞ!」というサマーシーズンに、「ポカポカで素敵だわ〜」というウインター用のグローブを買う人はまずいませんよね。グローブの場合は、欲しくなったときが購入タイミングです。
住んでいるエリアや走りたいロケーション、イメージする走りのシーン、はたまた乗っているバイクの種類、そしてふだんのファッションなどなど……グローブ選びの“要素”はライダーによって多かったり少なかったりします。
のっけからアタマでっかちな話をしてしまいましたが、逆にいえば個人の好みで自由度が高いのもグローブ選びの面白いポイントです。
「どんなバイクに乗っていますか?」
グローブ選びでいちばん分かりやすいのは、「乗っているのはどんなバイクですか?」というところからチョイスしていく方法です。まずはこのやり方をオススメします。
具体的に言いましょう。あなたの愛車はどのジャンルに入りますか?
フルカウル系のスポーツタイプか、ホイールベースの長いクルーザータイプか、クラシカルなビンテージタイプか。はたまたスタンダードなネイキッドタイプか、ダートや林道が似合いそうなオフロードタイプか、大陸的なロングツーリングイメージのアドベンチャータイプか……って、キリがありませんね(笑)。
でも乗っているバイクのカテゴリーやジャンルで欲しいグローブを絞っていくアプローチが、“正解”に近づくための最短距離の方法だと思います。もちろんグローブ側でそこまで用途を限定したりはしていませんが、バイクのカテゴリーとグローブのデザインでマッチングの良否を決めることで、あなたのベストをチョイスしましょう。
マテリアルで自分の好みを表現しよう!
いくつもの走行シーンを串刺しにするように、「ツーリングにはこれ、街乗りにはこれ!」というオススメの仕方にはちょっとムリがあります。そのことを前もって理解していただきつつ……大まかではありますが、それぞれのジャンルと相性のいいマテリアル(素材)を挙げていきましょう。
スーパースポーツ系
メッシュやナイロンなどの化学繊維とカーボン素材を組み合わせたスポーティなグローブがマッチすると思います。前者は通気性や洗濯可能などの機能的なメリットが多く、デザインの自由度も高いですし、後者は軽量かつプロテクション性が高いことが特徴です。そのふたつの高機能マテリアルの組み合わせに“ハードな走り”のイメージを重ねてみても、違和感はまったくありません。むしろベストコンビネーション!
クルーザー系、クラシック系
天然皮革を使ったレザーグローブがマッチすると思います。具体的には牛やヤギの革をメインの素材に使ったグローブですが、質感の高さという観点から言えばこれ以上のマテリアルはありません。そんなリッチなイメージを醸しつつ、引き裂き強度が優れているなどのメリットも昔と変わらず盛り込まれています。日ごろのメンテが必須です
ネイキッド系、アドベンチャー系
化学繊維と天然皮革の2ジャンル両方を欲張ることができると思います。マテリアルを限定せずに横断的に使えるのがこちらのカテゴリーとも言えるでしょう。自分の好みや走りのスタイルを自由にグローブに投影させられますし、カラーのマッチングも腕の見せどころです。
最後に
ライディングファッションの中でのグローブは、ワンポイントでセンスを発揮させるのにとても効果のあるアイテムです。マテリアルやデザインで個性を表現しながら、「こんなグローブで愛車に乗ったらきっとスタイリッシュ!」という主張を込めることができます。同時に満足感も視界の中(の手もと)から与えてくれるので、ライダー自身のモチベーションをUPさせてくれるのも嬉しいですね。