ライディンググローブはいつも快適に!レザー&化学繊維系グローブの“お手入れ”方法について
Sep 22, 2023
バイクに乗るということはクルマに乗るよりも、電車に乗るよりも、はるかに服が汚れます。「あたりまえじゃん」と言われてしまいそうですが、そのわりにはライダーの皆さん、ウェア類のクリーンナップにそれほど熱心ではありません。「細かいことを気にしていたらバイクになんて乗れない」という意見もあるでしょう。しかし「パフォーマンスと直結するのが日ごろのメンテナンス」という観点から見れば、バイクもウェアもキレイに越したことはありません。その美しさが安全につながっていくのです。 そんなウェア類の中でも、とくに見過ごせないのがライディンググローブではないでしょうか。見た目の汚れはもちろんのこと、繊細なライディングを支える手もとの快適さをキープすることはとても大事ですよね。 今回は、ライディンググローブを快適に装着するためのクリーンナップ方法をお伝えします! まず手間のかかるレザー製グローブを、そのあとで化学繊維系グローブという順番で進めます。
1. 必要なケミカル類はクリーナー、ローション、防水スプレー
まずはクリーンナップに必要なケミカルとツールを準備しましょう。
作業順に
ホコリ落とし用のブラシ、しつこい汚れ落とし用のクリーナー、レザーを保湿するためのクリーム/ローション類、そして仕上げの防水スプレーです。
そうそう、拭き取りにマストな布やウェスも忘れずに。
※今回はクリーナーブランドの中でも定番と言われる「コロンブス社」製のケミカル剤を使用しました。種類が豊富なので、目的のレザーによって使い分けてください。
・「レザークリーン」レザーウェア用の泡状汚れ落としツヤ出しクリーム
・「デリケートクリーム」光沢効果に優れたWAXクリーム
・「アメダス防水スプレー」汚れを付きにくくしシミを防ぐ防水保護スプレー
・「ジャーマンブラシ2」ドイツ製馬毛使用の靴用ブラシ
2. グローブを手にはめて作業しよう
実際にグローブを手に装着してからクリーンナップ作業を行うのがもっとも効率的。レザーの表面がピンと張り、細かな部分までケミカル剤を行き届かせやすいからです。
3. まずはしっかりとしたブラシでホコリ落とし
ホコリ落としは、レザーを傷つけない適度に柔らかい専用ブラシを使って行います。複雑な縫製が施されているライディンググローブにはミシン目がたくさんありますので、目地に沿ってていねいにブラッシングしてください。
4. 専用クリーナーで細かな汚れ落とし
次はレザー表面の各所にへばりついた黒汚れをしっかり落としましょう。専用クリーナーの出番です。布やウェスにクリーナーを適量塗布し、グローブ全体をまんべんなく拭き上げていきます。効果が見えやすい、楽しい作業ですね。
5. レザーのクオリティを維持するための“保革”作業
汚れ落としが終わったら、次はレザーのクオリティや柔軟性を維持/向上させるクリームやローションの塗布をしましょう。
色合いや風合いが変わってしまう可能性がありますので、まずは少量をとって見えにくい箇所で試してみることが大切です。問題がなければ、全体に薄く広く塗布していきます。
塗り終わったら最後に、布やウェスで余分なクリームを拭き取りつつから拭きしましょう。
6. 最後に、防水スプレーでフィニッシュ!
最後の工程です。
汚れが落ち、油脂分をおぎなって美しく柔らかく生まれ変わったレザーグローブ。そのパフォーマンスを少しでも永らえさせるために、レザー専用の防水スプレーを表面にていねいに噴いて……作業終了です!
7. 汚れがひどい場合には水洗いもOK
ライディンググローブが使われる環境はかなり過酷です。汚れがあまりにひどくて落ちない場合は、レザー製グローブでも水洗いしてかまいません。専用のレザーソープを使ってしっかり汚れを除去することで、本来のクオリティを甦らせることができます。
化学繊維系グローブの場合
1. 化学繊維系グローブのクリーンナップは、もっとカンタン!
洗濯機で洗ってもいいですが、できればより傷みにくい手洗いがベストです。
中性洗剤を溶かしたお湯にグローブを浸しつつ、ていねいに揉み洗いをしていきます。文字通りの“手揉み”洗いですね(笑)。両手をこすり合わせながら、細かな部分までしっかり汚れを落としていきます。
メッシュ素材は毛羽立ちやすく、硬いブラシなどで擦ってしまうと痛みが早いので控えましょう。
2.内側洗いはこんなカンジで!
ライディンググローブは外側はもちろんですが、内側も汗などでしっかり汚れます。
そんなときは写真のように、「グローブの中で指を立てて、指先で“こそぐ”ように洗う」と汚れが落としやすいです。ぜひお試しください。
★上の写真は、あくまでイメージです。念のため(笑)
3. 汚れを含んだ洗剤を水で荒い流す
洗い終わったらしっかりと水洗いしましょう。入り組んだグローブのすみずみまで水流を通して汚れを除去します。
終わったらおおまかなに水分をとりますが、強く絞ったりしてはいけません。縫製がダメージを受けて、糸がほつれたりする原因となってしまいます。タオルなどに包んで優しく水気を抜いてください
4. しっかり乾燥、できれば陰干しで
最後はきちんとグローブを乾燥させます。できれば陰干しがベスト。
ウインターグローブなどは防風のためにフィルムなどが封入されていますので、簡単には乾きません。最終的にしっかり水分を飛ばしてドライな状態にすることがなにより大切。ドライなライディンググローブは快適そのものです。
<商品クレジット>
CLEAN UP ITEMS/株式会社コロンブス
03-3844-7111
https://www.columbus.co.jp/
まとめ
「こんなにキレイで気持ちいいんだったら、もっと早くやっときゃよかった!」
お掃除、お洗濯の類はメンドーな一方で、終わったあとの気持ち良さは言い表せないほど爽快ですよね。ライディンググローブでもぜひその快感を味わってください。きっともっとバイクが楽しくなるはずです!