新作ヒートグローブ “HEAT 5”を使ってみた! <ID-205・HEAT5試着インプレッション>
Feb 27, 2025
idealの新製品「ヒート5」は、USB Type-Cバッテリーをグローブに内蔵した電熱グローブ。使ってみたらこんなにあったかくて、こんなにも便利! その使用感を今回はレポートしま〜す。
新しい「ヒート5」はUSB Type-Cバッテリー内蔵
数年に一度の大寒波、なんて言われている今年のニッポンの冬。「寒さなんてヘッチャラ」とタフさを自認しているあなたも今年だけは「キビしいなあ……」と弱音を吐いているかもしれません。
そんなちまたのライダーに吉報!
2025年の新製品としてidealのラインナップに加えられた「ヒート5」は、シリーズで初となるUSB Type-C バッテリー“内蔵”のヒートグローブ(電熱グローブ)です。
そんな新作を試着レポートしていきましょう。
さっそく装着です。
グローブと手首をしっかりとベルトでフィット。調整幅が大きいのでどんな体型のライダーでも安心ですね。
中肉中背のテスターはLサイズをチョイス。
サイズバリエーションがXS、S、M、L、XL、2XL、3XLの7種もあるのが嬉しい。
袖口のドローコードでさらなるフィッティング。仕組みもシンプルでイージー。
ドローコードをゆるめると袖口はこんなにワイドオープンします。
ドローコードを絞るとここまでタイトに。さまざまなタイプのウェアにピッタリと合わせることができそう。
さて内蔵バッテリーですが、袖口の中にそれはヒッソリと仕込まれています。
ポケットのベルクロをはがすと、コンパクトな5,000mAhバッテリーがこんにちは。
グローブに対してはこのくらいのサイズ比です。意外と小さくて軽いことに驚きました。
LED表示のバッテリー残量インジケーターが備わっています。
USBのソケット は「Type-C」。スマホの充電と共用できるので助かります。
標準装着されるリチウムイオンバッテリーのスペックは3.7V/5,000mmAh。充電は5V2Aで3時間ほどかかりました。
電源のON/OFFを切り替えるのは手首のこのフラップ。スイッチですね。フラップがこの位置にあると「OFF」。
そしてこの位置にあると「ON」。フラップを左右に倒すだけなので、グローブを装着した状態でもめちゃイージーでした! マグネットでしっかりと固定されるので誤動作もなさそうです。
グローブ本体の中綿には薄く軽く温かいことで高評価の定番マテリアル「3M™シンサレート™」が使用されています。これのおかげでグローブ内の暖気を効率よくキープしてくれているのだと思います。たぶん(笑)
袖口周辺にしっかりレイアウトされたフリース素材。中に手を入れたその瞬間から、暖かさを体感できますし、ソフトな感触にココロも和みます。ありがとう!
さて、試着してライディングへ──
装着の軽快さ、仕組みのシンプルさに感動
当たり前なことなのですが、あえて言います。
「電源コードがないヒートグローブはとっても使い勝手がいい!」
通常のグローブとまったく同じように、単体で扱えるのです。
バッテリーが別体式か、もしくは車体から電源を引くタイプのヒートグローブがこれまでの主流でした。いずれにしても必ず電源ケーブルが存在していたのですから、まずそれが何よりうっとうしかった。そのことは否めませんでした。
でもこのヒート5は「バッテリー内蔵式」です。ケーブル取り回しのわずらわしさから一気に解放されている。そんなヒート5の“当たり前”にまず感動したテスターなのでした。
そうそう。スイッチのON/OFFがイージーなのも高ポイント!
指先がホットになると、
ウインターシーズンはもっと楽しくなる!
「でもバッテリーが小さいから暖かさはそこそこ、じんわりと徐々に暖かくなる程度でしょ」とたかを括っていたテスターでしたが、それはまったく的外れな予想でした(汗)
スイッチをONにすると、指先から手の甲全体にかけて、ヒーティングがすみやかに行き渡っていきます。「意外にスピーディかも」とひとりごと。いや待て。このまま行くともしかして熱すぎてしまう? と思うほどに内部の温度は上昇していきます。
しかしいったん走り始めれば、冷気によって適度に熱が外部に染み出し、結果的に「このくらいでちょうどいいな」と思える温度にグローブ内部は落ち着きました。なんとも程よいフィーリング。インサイドに張り巡らされた、透湿防水防風フィルムの二枚重ねが効いているのかもしれません。中は夏でも冬でもなく春、という感じでコンフォートです。
最長で2.5時間の加温が謳われていますが、おおむね2時間と思えば精神的にも安心してホットさを満喫できるでしょう。早朝のショートな通勤通学などは電源入れっぱなしでいいですし、ロングなツーリングなどではここ一番のタイミングで投入するのがオススメ。電源を入れずとも、ヒート5はもともと暖かいウインターグローブですからね(笑)
いつものidealらしい、優れたフィッティングはこの「ID-205 HEAT5」にもしっかり標準装備されていました。それでもってバッテリーも付いて価格は税込み2万900円とリーズナブルなので、ヒートグローブ初心者にこそオススメしたい冬の必須アイテムと言えるでしょう! 次回のテーマは「SIDI」イタリア発のライディングブーツの試着インプレッションです。 ではまた来月!