手のサイズは十人十色!現役ライダー10人の「手」を測ってみて分かった、 正しいグローブサイズの“決め方”とは?
Feb 01, 2023
自分の手にジャストフィットするバイク用グローブを手に入れたい!
今回は男女合わせて10人のバイク乗りに実際に試着していただき「僕にはコレ!」「私はこのサイズ!」を決めてもらいました。
サイジングってなかなか難しい、という話
バイク用グローブは、店頭で試着してから購入するのがイチバン!
……もちろん、その大切さはよく分かる。けれども実際には店頭に希望商品の在庫がなかったり、ショップが遠くてなかなか行けなかったりと、仕事で忙殺されて時間が取れなかったりなど、購入に至るまでにさまざまな制約があるのもまた事実。
そんな時は過去の経験則にならって「このメーカーのグローブだったら、私のサイズはたぶんこれ!」とあたりをつけてトライしよう。まずは選びの目安となる自分の手の「大きさ(サイズ)」を知るために、計測方法をレクチャーします。
「長さ」と「幅」と「厚み」の3つを測ってみよう
さっそくメジャーや物差しをあてて、レッツ計測!
●長さ(高さ)=手長
●幅(横幅)=手幅
●厚み
この3つの寸法(手長、手幅、厚み)を測ってのち、みなさんには自分にピッタリなグローブサイズを選んでもらいました。
手長16.6cm、手幅6.7cm、厚み2.5cmのA.Nさんは「S」
「身長は155cmです。XSから試着してみましたが、これは全体的にタイトで苦しいです。次に試したSは……これはジャストフィットしていますね。脱着もしやすいので、これがベストサイズに思います。Mはちょっとゆとりがありすぎなので、逆に少し違和感があります」
手長19.6cm、手幅8.8cm、厚み3cmのT.Tさんは「L」
「身長は175cmです。Mサイズは人差し指と親指の股の部分がタイトすぎるので、装着してすぐに『Mサイズはないな』と感じました。指先にも余裕がほとんどなかったです。Lサイズはそのあたりの違和感が完全に払拭できているので、ベストサイズは間違いなくLかと」
手長19.5cm、手幅8.4cm、厚み2.7cmのS.Tさんは「L」
「身長は174cmです。サイズ感は少しだけゆとりがあるものが好み。Mサイズを最初に試しましたが、あらゆる箇所がタイトで快適ではありませんでした。でもLサイズはそのウィークポイントがすっかり解消できたので、僕にはLサイズがベストですね。インサートもしやすいです」
手長17.7cm、手幅8.1cm、厚み3.2cmのY.Rさんは「L」
「身長は168cmです。過去のロングツーリングで感じたのは、グローブサイズが小さすぎると疲労が徐々に蓄積されてしまうこと。バイク用グローブは握ったり放したりの繰り返しがとにかく多いので、少しゆとりを持たせたサイズ選びが僕には大切なポイントです」
手長18.3cm、手幅8.0cm、厚み3.1cmのK.Mさんは「L」
「身長は172cmです。握ったときにどこかが突っ張ることはもっとも避けたいことので、少し指先が余ろうが内側がダブつこうが、ゆとりがある大きめサイズが好みです。なので選んだグローブはLサイズ。脱着がスムーズに気持ちよくできるのも大事なポイントかな」
手長19.5cm、手幅7.5cm、厚み3.1cmのK.Hさんは「L」
「身長は176cmです。比べたのは主にLサイズとXLサイズ。選びの分かれ目は指先のフィット感とアクションのしやすさかな。ゆとりがあった方がレバー操作自体はしやすいのですが、ジャストフィットの気持ちよさはLじゃないと味わえないと強く感じました」
手長19.5cm、手幅9.0cm、厚み3.1cmのY.Aさんは「XL」
「身長は180cmです。LサイズとXLサイズの間で迷ってXLサイズに決めました。選びのポイントは指の付け根部分のフィット感。すべての指がきちんと収まっているフィーリングを得られることが僕の場合、とても大切なんです。Lも決して悪くないんですけどね」
手長19.5cm、手幅7.3cm、厚み2.6cmのS.Yさんは「XL」
「身長は178cmです。指が感じる圧迫感みたいなものがないことを基準に選んだら、自分のジャストサイズはXLでした。圧迫感があるとロングツーリングの時などに疲れを招いてしまいますからね。個人的にはゆとりが少しある装着感が好みです」
手長19.4cm、手幅8.9cm、厚み3.1cmのS.Rさんは「XL」
「身長は171cmです。手の指を広げたときの突っ張り感がない、快適なフィーリングのグローブサイズがXLでした。Lだとほんの少しだけ突っ張る感じがします。とくに小指の周辺でそれを感じますね。グローブは乗るバイクによって素材を変えたりすることもあります」
手長17.5cm、手幅7.2cm、厚み2.4cmのH.Eさんは「S」
「身長は172cmです。人差し指のまわりが少しキツく感じたので、私はXSではなくSをチョイスしました。でもゆとりを狙うとどうしても操作性が犠牲になってしまう。少し迷いましたが、やっぱり好みはピッタリとしたジャストサイズのグローブですね」
「グローブのサイジングに“ベスト”はありません!」
idealブランドの企画開発メンバーとして株式会社山城に勤務する栗原勇気さんは、バイク用グローブのサイズ選びついてこんなアドバイスをしてくれました。
「たぶん、すべての人の手(のサイズ)をパーフェクトに満たしてくれるグローブなんてこの世に存在しないでしょう。そのくらい人の手には多くの違いと個性があり、その上で “ライダーの好み”が加味されるのです。
そういった意味では、試着を迂回して正しい答え(揺るぎないマイサイズ)を導くことはとても難しいですが、ただし一方でサイズ選びの一助として、前もって『自分の手のサイズを知る』ことはとても意義のあることだと思います。
idealのホームページには各グローブのサイズチャート(外寸)が掲載されています。過去の試着経験を踏まえつつ、自分の手のスペックと比較しながらベストなチョイスを探ってみてください!」
次回のテーマは「2023春夏 ideal新作グローブ」。
今期のデビューに向けてスタンバイしている新作SSモデルを先出しでいち早くみなさんに紹介したいと思います。お楽しみに!